ベストラブ

ショック…

『ピッピッピッピ…』



…。



心電図の整った音が部屋に広がる…。




夏海はゆっくりと目を開けた。。。





横には…?

裕也?…。



それと、お母さん。お父さん。
それに…海斗?




皆こっち向いてる…。




『な、夏海…。』




お母さんが喋った…。



その顔はとても心配そうで…
母の目は…


何時間も泣いた後のように…赤く腫れていた。。。




『大丈夫か??』



裕也が問う。



「うん…。」




アレ…?
ここ…

病院…?



何でアタシが病院なんかに……?



もう一度皆を見直す夏海…。



アレ??


何かおかしい…



何か…


何かが…足りないような。。。




(あみ…。)



その名前が脳裏に浮かぶ…。




(あみ…?アレ??………そうだ、あみが居ないんだ…。でもなんで…?)


夏海はゆっくりと思い出そうとする…。




すると夏海の頭に浮かぶ記憶が、昨日起った事が……走馬灯のように流れる…。





(あみは…。車に……引かれて……それから……)



< 96 / 136 >

この作品をシェア

pagetop