ロックロック★フィーバー
・最低リーダー
「………………」
あたし、口あんぐり。
D組に入ってまず何から説明したらいいのか分からないほどの荒れ用。
女子なんて大声で笑ってるしネイルつけてるし何より話が丸聞こえ。
男子は早速掲示物を破いてるしタバコすってるしエロ本読んでるし、
男女共にあたしたちの存在に気が付いていない。
(たっ…楽しそ~★)
ずっと憧れていた。
中学は校則が厳しくてこんな友達いなかったけど!!
「き…君たち…しっし…静かに…」
あれ。先生いたんだ。なっさけないなあ。髪の毛なんて七三だし。
「行こ、蜜」
「え、でも皆席を立っててどこがあたしたちの席かわかんないじゃん」
「だーいじょうぶ」
すると
バン∑
翼が鞄で横の壁を殴った。
一気に教室中が静まった。
(恐ぇぇ~っ)
皆がちらほら黙って自分の席に座った。顔が青ざめてる人もいる。
どうしたんだろう…。
「あ、あそこだよ蜜」
「ほ、ほんとだ」
「あたしと蜜の間に2人かぁ。おしっ」
「だね」
あたしたちは席に座った。でも、何この静まり…