空気清浄機彼女
「なんでそう思ったの?」

頬を桜色に染めた小春が
そう聞き返す。

「俺はひどい花粉症だ。

病院に行っても何をしても
治らなかった。

もう一生治らないと
俺は思っていたんだ」

男の真剣なまなざしに
桜色の頬をさらに赤くする小春。

「ところが君と会ってから

この桜の森の満開の下で
君と会った瞬間

花粉症が治ってしまったんだ!」


男は調子に乗って
小春の手を握る。


「これは絶対運命だ!」
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