俺様彼氏と空手彼女







凜と無事に仲直りできた私は、上機嫌で教室へと戻ってきていた。








「よう、璃依。やけに機嫌いいんだな?」







「あぁ、うん。凜と仲直り出来たからね」






凜と仲直り出来たことが嬉しくて嬉しくて。





私は、ニコニコと葵に答えた。







「…。」







けど、急に黙り込んでしまった葵。






どうしたのかな…。









「璃依、あんまり凜を信用すんな。それから、お前の従兄も。」






突然そんなことを言われて、愕然とした。






だって凜も隼人も、私が小さいときから一緒だ。





そんな風に言われて、おもしろくないのは必然的だった。





「どうしてそんなこと言うのっ??」




「どうしてって、お前な…。」






「凜も隼人も、私の大事な家族だよ??葵にそんなこと言われたくない。」





「…、そうだな。悪かったよ。でもお願いだから、何かあったらすぐ俺に言え。いつでも守ってやっから」









< 154 / 268 >

この作品をシェア

pagetop