俺様彼氏と空手彼女
「……―――。」
「…え?」
それはホントに小さい声で
なんて言ったのか、全然聞き取れなかった。
でも振り返るとそこにはアイツがいた。
森崎葵
私が今
一番会いたくない人物…。
そいつは、何故か制服で仁王立ちしてそこにいた。
「な…っ!?森崎葵!
なんでここにいるの!?」
っていう私の怒号に、かすかに眉間にしわを寄せながらも予想外なことを言った。
「お前、やっぱり空手部なんだな」
…は??
何、いきなり。
そんな機嫌悪そうなのに、言うことはそれ??
「そっ…そうだけど…。」
「なるほどね、それであんなパンチを。」
と一人納得する森崎葵。
「ところで、なんで俺のことをフルネームで呼ぶわけ?」