俺様彼氏と空手彼女
「えと…、今度の日曜日。」
コレを言うことは、デートすると言う事実を認めるということだ。
でも、こういうときは凜を頼った方がいいのかもしれない。
だから、素直に白状した。
「ふーん。どこ行くの??」
と、興味津々に聞いてくる。
「さぁ…。わかんない。ただ駅前集合とだけ。」
「へぇ。そうなんだっ」
凜は、頬に可愛らしいえくぼを作って幼く笑う。
どうしてだろう。凜と私は同じ顔のはずなのにな…。
凜は、私なんかと違って女の子らしくて可愛くて。
おまけに明るくて。
この違いは何なんだろう…。