俺様彼氏と空手彼女



俺はどこかの小学生かっての。



くそっ、イラつく…!







「あ゛ーーーーッ!!!」



突然あのオンナが大きな声を出すから、思わずびっくりしてしまった。


あぁ、ほんとイラつく…。


「なんだよ、うるせぇな」


「私の教科書踏んだ!!」



はぁ?そんなことでいちいち騒ぐなよ。


「だから?」



「なっ、謝りなさいよ!!」


このオンナ、確か同じクラスのヤツ。


見た目の割に気強ぇな。



けど、それすらも俺にとってはイラつく原因だったりする。



「…めんどくせぇ」



だから俺にどうしろっつーんだよ…。




くそっ!






俺は一番手っ取り早い方法を取った。




その行動に、そいつは少し固まってて



もうすぐしたら、他のオンナ同様キャーキャー騒ぐだろう…。俺と付き合ってると勘違いする前に言っとくか。



「言っとくが、別に付き合…」



という俺の言葉を遮り、腹部に痛みが走る。それと同時に息苦しくなり、思わず膝をついた。



…は?




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