1/5の罪と傷、6%の生きる糧

Luv letter

For My Dearest:

私がこんなにも愛した、

その対象となってしまった

あなたの傷は決して浅くない。

きっと今もまだ痛むでしょう?

そんなあなたと同じく、

私の傷からも未だに

血が流れ続けて止まらない。

私の傷が完治することなく

出血多量で死んだとしても

それは一つの人生だと思う。

多分、それならそれで私は構わない。

今の私が

あなたに対して持つ

抑えられない感情が

愛なのか

執念なのか

恨みなのか

依存なのか

罪なのか

孤独なのか

未練なのか

全てまとめて愛と呼べばいいのか、

今の私ではまだ

該当する単語さえ見つけられない。


だけど私がいつかここを乗り超え

あなた以上に誰かを想う事が

これからの人生で出来るのなら

人の一生に秘めた可能性というものは

計り知れなくて、私も心のどこかでは

私にもあなたにも

人の一生は計り知れないものだと

証明したい。


そしてその証明をする度に、

より深く苛まされるだけのカルマに

気がついても尚生きていく事が、

罪を背負って生きる事

なのかもしれない。


それでも私は、

あなたにああやって出会って

愛するために生かされてきた事だけは

今でも間違いないだろうと思う。

だから私は何度でも言う。

私と出会ってくれて、

本当にありがとう。

私を好きになってくれて、

愛してくれて、

一緒にいてくれて、

本当にありがとう。

今も私は決して不幸ではない。

それは、あなたがちゃんと

私の復讐によって死ぬまで生きていく事、

あなたが私の不可能に近い希望より

確実に可能なラインに立っていて、

いつかは必ず誰かを愛し、

罪に苛まされながら生きていく強さを

持っている事を知っているから。

私の直感は嫌なほど当たるから、

どうかこの事を信じて欲しい。









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