白虎連合Ⅰ







学校に着いてローファーからスリッパに履き替える。

のんびり歩きながら校舎に入り、階段を上った。






「なぁなぁ悠介くん、今日遊びに行こっ」


「てかアドレス教えてやー」






教室までの廊下の途中、通れないほどの人だかり。

数名のヤンキー系の男子を囲むギャル達はキャハハ、と笑っていて。



…少しは道開けて欲しい。






「……………」






ペタペタと歩きながら人だかりまで向かう。

すると一人の女子が私に気付いて顔を青くさせた。

そんな事は気にせず集団の前で立ち止まり、







「邪魔」








一言。








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