白虎連合Ⅰ







「えーじゃあ今日は文化祭での出し物を決めるからなー」






黒板に大きく"文化祭"と書かれ、先生はその文字をトントンと叩く。



いつもは授業を聞いていないヤンキーやギャルもこの時はちゃんと聞いていて。

ザワザワとクラスが騒がしくなった。






「なにかやりたいものある人ー」


「あたしメイド喫茶っ」


「お化け屋敷は?」


「たこ焼きがいいー!!!」






先生の言葉に様々な提案が飛び出してくる。



けど私はまったく興味がなくて。

窓の外を見ながら、決定するのを待った。







「あ、」







地上では黄色と灰色の特攻服がまたサボっているのが見えた。





…―あーあ。









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