白虎連合Ⅰ
夜中一時。
集合場所の使われていない倉庫には数えきれない程のバイクに、数台のベンツ。
バイクのライトは辺りを照らし、倉庫の周辺だけは明るくなっていた。
沢山の族が座り込む中、私達白虎連合が到着する。
睨みを効かす者、尊敬の眼差しで見てくる者、人それぞれ。
「ゆいさん、着きました」
「うん、ありがとう」
バイク集団の中心にいる英寿くん、雄大くん、私。
順番に降りて、私は当然三番目に降りた。
腕を上げ旗を卸させ、英寿くんと雄大くんに着いて歩き出す。
そして倉庫のシャッターの前で立ち止まった。
.