白虎連合Ⅰ
もしかすると、私の心は三年前と変わったのかもしれない。
あの頃より少し丸くなって、落ち着いたからかもしれない。
心に余裕が出来たのかも。
「華風さんさ、笑ってても可愛いな」
「はい?」
「いやマジマジ、うわーなんか一歩近付いた気がする」
「………ね、」
それとも彼だから?
「てか黒澤くんって女嫌いちゃうん?」
「あー、媚び売る女は嫌い…でも」
「でも?」
「華風さんはなんか好きかもなっ」
屈折のない笑顔が私に向けられる。
それがなんだかくすぐったくて。
「ありがとう」
また、笑顔になった。
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