オトナ彼氏∞



「結花もついに女になったと思ってたのに」


「り、りっちゃ…?!」



まったく…


りっちゃんってば話がぶっとびすぎだよ


「本当の恋人じゃないんだから、当たり前だよ!」


私はりっちゃんに向かって言い張る


なぜかチクンと胸に針がささったような痛みが走る


『1ヶ月の関係』


それが終わったら、もう正樹さんに会うことはなくなっちゃうのかな?


そう考えると…


なんか嫌だなぁ…



「まったく…結花はダメね」


「ふんっ!どうせダメですよー!」


朝からギャーギャーと騒いでいると、突然教室のドアが勢いよく開いた


クラスには10人くらいがいたが、皆が一斉にドアに視線を向けた


そこには…


「し、信!?」


少し息を切らし、とても不機嫌そうな表情の信


朝練を終えて、そのまま直接きたのか、まだ汗が額から滴っていた





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