オトナ彼氏∞
え?
なんで神谷さんに?
「か、神谷さんは医者じゃないよ?」
「わかってるわよ!いいから、ちゃんと話すのよ?いいわね?」
お母さんは私の背中を押して、またニヤリと笑った
どうしよう
も、も、もし…
助からなかったら
「り、りっちゃんに報告しなきゃ」
もしかしたら
最後の電話になるのかもしれないけど、大切な友達に黙ってはいられない
『はいはーい?どうしたの?』
「りっちゃん…あのね――……」
私はさっきのやりとりをすべてりっちゃんに話した
途中、りっちゃんが吹き出すように笑うから私は真剣に怒った
「ひどいよ…親友が真剣に悩んでるのに!」
『ご、ごめ…!でも、結花なら大丈夫だよ!あ!じゃあ、明日いいこと教えてあげるから!』
りっちゃんは私のためにいろいろ準備してくれるらしい
最後だなんて考えたくはないけど…
りっちゃんにはたくさん感謝しなきゃ