君と息するよ


空は快晴。
気分も快晴。

ただ一つ辛いのは、4月だというのにこの異常気象のため、有り得ないほど暑い。

だが、そんなことを言っていても仕方ない。
入学式ぐらいはちゃんとした服装で臨まないとあとあとしんどくなるのは自分だ。
先輩に目をつけられるなど、もってのほかだ。



『…っっにしても、暑いなぁ…』

あまりにも暑いためか、それとも無意識なのか、茉花は小さくつぶやいた−

「…なんかあの子1人で喋ってるよ…」

「危なくない?(汗」



つもりだったみたいだ。

周りの人達には思いっきり聞こえていたみたいで心配までされる始末だ。

そんな声も聞こえているのかはわからないが、茉花は暑さに負けながら学校に向かうのだ。




『…あ゛ぢ〜…』


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