乾柴烈火 Volatile affections
その後、恵理ちゃんは、

もうすぐお店を卒業して上海に留学する桜さんについていくつもりだという事、

それはすぐには出来ないから今はお金を貯めている事、

あと数ヶ月はホステスを続ける事、

留学して中国語を覚えて、できればまた香港に戻って仕事がしたい事

を教えてくれた。

自分から何ひとつ主張しなかった

恵理ちゃんが、

自分をどうにかしようと思って

足掻いている事が分かって

きれいになった

もうひとつの理由が分かった。

私は彼女に私の夢を話した。

それは

本当に私の夢でしかなかったので

叶うかどうかは分からなかったし

できるかどうかも分からない位

遠い夢の話だった。

恵理ちゃんは、

「志保ちゃんなら絶対にできるし、それは志保ちゃんにしかできない事だから、私のためにも実現して欲しい。」

そう言ってくれたから

私は絶対に成し遂げる事を約束した。

こうやって

純粋な夢を話せるガールズトークを

学生以降一度もした事がなかった私は

彼女が時間を共有してくれた事に

心から感謝した。

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