それでもキミを

小さな優しさ


―――…

「おい、何が乗りたい?」


「優華!アレ行こうよっ!」


「………」


今、遊園地にいます。


何故かって?



―――…


『…悪かった。』


『…うん。』


『じゃあ、お詫びにどっか連れてってやるから』


『…うん。…って、はぁ!?』


『女の友達、一人誘っとけ』


『え、ちょ…』


『日曜の10時に学校の前だ。遅刻すんなよ』


『はっ!?どういうこと!?』


『そういうことだ。時間厳守だからな』


そう言いながら栗原は空き教室を出て行ってしまった。


少し呆然としていたらチャイムが鳴ってしまい、


あたしは授業に遅れる羽目になってしまった。



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