それでもキミを

気持ち



次の日、学校で栗原にメールのことを聞いてみると、やっぱり忘れてた。


「悪かったよ」


「…えらく素直じゃん」


「そりゃだって、お前オレからのメール待ってたんだろ?」


…は?


「何、その自意識過剰発言…。」


「どうせ待ってたんだろ?オレからのメール。」


「………」


待ってないもん。…絶対待ってないもん。こんなヤツからのメールなんて。


栗原はニヤっと笑ってどこかに行ってしまった。


むむ…。



ムカついたんで、大声で


「待ってなんかないも~んっっ!!!!!」


なんて叫んでしまって。



廊下にいた人がこっちを一斉に見たのは、



言うまでもない。


そんな様子を見た栗原は、


笑いを堪えるのに必死だった。



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