甘く柔らかく愛して

 
 知哉ちゃんの身体が小刻みに揺れる。



「…っ可愛は、悪く…な…い…よ」



 
 泣いてる事が声と震えで分かって、もっと涙が溢れた。





「悪いの、私が悪い…!だから、知哉ちゃんに大切にされる価値なんか、権利なんか、私には無いのに……なのに、甘えてばかりで」





「甘えろよっ!大切にしたいんだっ!俺の我が儘なんだっ!…可愛の事が大事なんだ……っ!」






 たった1人の信じられる人。



 大事な人。





 傷付けたくないのに、世界で1番傷つけてしまってる人。





「…大事なんて……言わないで」




 許したくないの。


 お父様も、お母さんも、お父さんも、知哉ちゃんのお母さんも、私も。



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