届かない恋


  * * *

「はあああああ!?また告られたわけ!?
   しかもOKしたわけ!?」

  あたしの前でいちごオレを吹き出した
  この子は杉浦美優(すぎうらみゆ)。
  白い肌にハニーブラウンの髪色は
  とても合っていてとても可愛い。
  「まー。」
  曖昧にうなずくあたしに
  はぁー…とわざとらしくため息をする。
  「里歌さぁ、大丈夫なの?」
  なにが“大丈夫”なのかだいたい分かっている。 
  けど認めたくなくて…
  けど認めないと虚しい自分がいて…
  「大丈夫ってなにが?」
  なんて聞いてる。
  「なにがって…。陸先生!」
  トクン…
  名前を聞くだけで胸が変になる。
  私の胸どーかしてる。
  「忘れるために…付き合うんだよ。」
  美優がこの言葉を聞くのは
  何回目なんだろう。
  「それ、聞くの8回目だし。」
  ちゃんとかぞえてるし…(笑)
  
  知らない人と付き合って
  忘れれるほど楽な恋じゃない。
  そんなの自分が一番わかってる…
 
  陸先生…
  
  この想いを消したいです…
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

届かない恋

総文字数/1

恋愛(その他)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
 窓側の席から  いつも見ている。  ここから見るキミは    とても目立って  とても輝いていた    あんな風に    羽を伸ばしてみたい  自由になりたい。  何度思っただろう…

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop