海の少女と空の少年
「そうか…まだちゃんと話してなかったよな。」
カイトはシオンに向き合い、姿勢を正した。
「俺はスカイエイムのカイト。
6日前俺の住んでいた町で、ある事件が起こった。
此処に力を借りに来たのは、その事が原因なんだ。」
「事件?」
「あぁ。
そこに『海の結晶』があるだろう。」
シオンは台座を見た。
さっきと変わらず『結晶』は淡い光を放っていた。
「俺のいた町には、それと同じ力を持つ『空の結晶』がある。」
「『空の結晶』…」
シオンが呟いた。
此処にある、『海の結晶』。それと似た様な物…