オレの相棒。
03.もっと、もっと、もっと

■失ったモノと夢




-悠弥side-


「悠弥ちゃん、もうすぐ着くよ?」

隣に座っていた楓ちゃんが俺の肩を叩いて起こしてくれた。


「あ、サンキュー。」

考え事をしたくて眠ってるフリをしていた俺に、「ううん」と笑ってくれた楓ちゃん。


女の子らしくて可愛いんだけど、女子野球で俺とバッテリーを組んでる。

マウンドに上がった楓ちゃんは今とは全く違った雰囲気をかもし出すんだ。


「いいの、ほんとに?永谷くん、悠弥ちゃんの事待ってるんじゃ…」


「いいのいいの。永谷とは喧嘩しちゃったからさ、女子野球の合宿の方が絶対楽しいから。」



それに、永谷のとこにはもう戻れないし…。











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