オレの相棒。
一旦家に帰り、荷物を置いてランニングに行く。今はがむしゃらに、ただ走り続けたい気分だった。


「は~。」と短く息を吐いて、空を見上げる。キラキラ光る星は、オレにとっては眩しすぎる。



「兄貴、帰ろう。」


いつの間にかオレの後ろに立っていた、弟の大和。オレの横に来ると、その場に寝転がった。



「こうしたらよく空が見える。…オレさ、野球部のキャプテンになったんだ」


「そうか。」

「今年も全国、行くよ。兄貴には負けないからね」


「臨むところだ。」



これから起きる事など予期できないほど、キレイな星空だった。






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