オレの相棒。




オレの言葉を察したのか、西条さんは軽く頷いて言った。

「多分、悠弥って子の父親」


「でもそれなら、ルール変える事もできますよね?実の娘が野球してるなら、試合に出させてやりたいって思うでしょう、普通は。」



「知らねえよ。詳しい事は本人に確かめてみな?じゃあ、またな~」


そう言って帰っていった。

…そして、タイミングよくオレの前に現れる悠弥。


「なあ東~、苓那さん知らね?」

「いや」


「聞きたいこと、あったんだけど。あ、あそこで颯太さんと話してるのそうだよな?ちょっと近付こうぜ。」



そそくさと小走りで近くの木陰に隠れようとする悠弥についていった。









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