オレの相棒。



突然、神風は口を開いた。


「…永谷は知らねえだろうけど、おれ…永谷と同じ小学校なんだ。中学校も。」

「は……?」


初耳だった。オレの周りに神風なんていうやついたか…?


「知らなくても当然だよ。中学校までおれは女子野球してたんだから」

「じゃあなんで今さらここに?」


「…永谷の球を受けるために。一度でいいから受けてみたかったんだ、永谷の球を。でも夢は叶った」



「だからおれ…明日の紅白戦が終わったら、野球部を辞めようと思う。」









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