君色の夢に恋をした。
あまりにも突然。
違和感なく翔が呟くから、思わず目を見開いてしまう。
どうしたの。突然…。
思わず視線を翔に向けると、翔は少し照れたように鼻の下をこすった。
「いやさ、前もすごくよかったんだけどさ…。
今は、もっといい。」
『…そう??』
そこらに散らばっている完成済みのキャンパスを見ながら、翔は呟く。
正直、どこが違うのか、自分でもよくわからない。
そんな些細な違いを感じるなんて…、
翔はたいしたもんだ。