上司に恋しちゃいました
いつものように朝礼が始まった。


あたしはソワソワしながら朝礼を聞いていた。


朝礼の最後に、あたしが今日退職することを発表するのだ。


「え〜最後に、突然ではありますが深川美月さんが本日をもって退職することになりました」


部長の挨拶に、オフィス内がどよめく。


―――来た。


深川君、前へ、と言われて、しずしずと皆の前に立った。


右側には部長が。


そして左側には鬼の王子が立っていた。

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