王子様orお姫様 ~お姫様の正体は王子様!?~
「なに?」

「お前話聞いてなかっただろ」

「う、うん」

 ばれてた・・・。

「やっぱりな」

 光君はため息をついて言った。

「あはは」

「それじゃー俺が今から教えてやるよ」

「なにを?」

「委員会で話したことだ!」

 光君はお前は何を聞いてたんだという
目であたしを見た。

「それじゃー説明すっからちゃんと聞い
てろよ」

「うん」

 そうして光君は説明を始めた。


「分かったか?」

「うん」

「それじゃー明日、種目の決め方すっか
らな覚えてろよ」

「うん、ありがとう」

 でもなんであたしが聞いてないの分か
ったんだろう?

「光君」

「なんだ」

「なんであたしが聞いてなかったの分か
ったの?」

「それは・・・」

 それは?

「俺今変なこと口走りそうになった」

「へ?」

 光君今なんて言おうとしたの?

 気になるな~・・・。


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