王子様orお姫様 ~お姫様の正体は王子様!?~
「お前人の心でも読めんのか?」

「読めるのはあんたとみやびの限定だけど
ね」

 そう言って立花はニヤッと笑った。

 こわっ!

「冗談」

「お前が言うと冗談に聞こえねぇよ」

 俺がそう言うと立花は走り出した。

 そしてこっちに振り向いて笑顔で言っ
た。

「早く行かないと遅刻するよ!」

 案外立花はいいやつかもな。


 俺は急いで教室に向かった。

 と、その前にクラス表を見ねぇとな。

 先に行った立花の眉間にしわがよってい
た。

「どうしたんだ?」

「最悪」

「なにが?」

 俺がそう聞くと立花はクラス表の一年二
組を指差した。

 そこには俺の名前と立花の名前が。

 ほんと最悪だな。

「なんでいつも高坂が必ずあたしと同じク
ラスにいんの!?」

「俺が聞きてぇよ!」

「ほんと腐れ縁がここまで続くとあたし呪
われてるんじゃないかと思うよ・・・」





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