王子様orお姫様 ~お姫様の正体は王子様!?~
《光サイド》
「えっと・・・か、可愛いすごく・・・」

 姫野は顔を赤くして言った。

「あ、ありがとう」

 そんな姫野と姫野の幼馴染を見て俺は何
故か腹が立った。

「お客様、そこに立たれますと他のお客様
の〝ご迷惑〟になるので中に入って座って
くださいませんか?」

 俺は迷惑のところを強調して笑顔で言っ
た。

「あっごめんね」

 女は素直に謝った。

「・・・・」

 だが姫野の幼馴染は何も言わず俺の顔を
見ていた。

「私の顔に何かついていますか?」

 俺は少し強く言った。

「いや、どこかで見たことのある顔だなー
と思ったんですけど人違いでした」

 姫野の幼馴染は笑顔で言った。

 その態度どこかムカツク。

 そう思っていると美里が来た。

「美里!!何処にいたの?」

「あ~ちょっとチラシ配り」

「そっか~、お疲れ!」

 姫野は笑顔で言った。

 俺はその笑顔に見とれてしまった。

「美里!このコが朝話した椿ちゃん」

 この女が朝言ってた姫野の親友だった
のか。

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