空唄 ~君に贈る愛のうた~
慌てて口を覆った花音の反応を見て、遥はにやっと笑った。


―は……はめられたっ!


「花音、嘘つくの下手だね~」


にたにた意地悪そうに笑いながら、遥はからかうように言ってきた。


「~っ!むかつくぅ!」


捨て台詞のように吐いて、つーんと顔を横に背ける。

すると遥が花音に近づいて、ひょこっと顔を覗きこんできた。


「花音」

「何?」


真剣な声で名前を呼ぶので、遥の方を向くと


「っ!」


意外と二人の距離が近くて、後10センチもないところに遥の顔があった。


―やっぱり、かっこいい……


なんて思いながら、どぎまぎしてると


「ごめん。そんな怒らないで……」


しゅんと肩を落として言う遥を見て、花音はぷっと吹き出すと


「冗談だって!そんな顔しないで?」

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