初恋 ―約束。―

いつもの公園。

茜色に染まる空。

いつもなら「綺麗」って思うけど、今はそれどころじゃない。


「夏鈴…」

「みき…とりあえず、昨日はシカトしてごめん」

「いいよっ、そんなのっ…」

「でね、愛のことなんだけど。話してくれる?」

「うん。実はね…?」


********

みきside

ふぅ。

最近夏鈴たちとずっと一緒にいられて楽しいなぁ♪

愛も来ればいいのに。


そんなとき。愛に呼び出された。

「どうしたのっ?」

「…夏鈴ちゃんから…離れて」

「えっ?どうして?」

「夏鈴ちゃんは私にも笑いかけてくれたの!とっても大事なの!」

はぁ?と思った。だから言い返したんだ。

「…っでもそれはあたしが夏鈴から離れないといけない理由じゃない!」

そしたらね、あたしをにらみつけて、

「じゃぁ、わたしにも考えがあるんだ。」

「…好きなだけやれば?」

「アハハッ!後悔しないでね?」

「しないよ!」

後悔しないで、そういった時の愛はすごくこわかった。

********

「…というわけなの。」


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