流れ星のカケラ【完】

「優貴?」琴が呼んだ。

「みんなに来て欲しいの!5組全員!」

そりゃあ驚くね。

だって、借り物競争なのにいきなりみんなのとこに来て「みんな来て!」って言ったんだもん。

お題が何かは、借り物競争に出場する人の間でしか教えてはいけないっていうルールがある。

「お願い!」

両手を合わせて頼んだら、聖が近づいてきた。

「行けばいいんだろ?」

「うん!」

そしたら、みんなが私のところに来てくれた。

でも、まだゴールに行けない。

借り物競争に出てる他の5組の子が全員ゴールしなきゃ。

本当に今日はすごいかもしれない。

だって、5分もしたらみんながゴールしてきたんだもん。

「優貴、まだ行かなくてもいいのか?」

「行く。」

私は、ゴールに向かって歩き出す。

それについてきてくれるみんな。

ゴールに向かってる途中に、次々とゴールした人のお題が発表されてる。

美奈なんて、発表されたらすぐに顔真っ赤にして…。
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