流れ星のカケラ【完】

ステージに上がると私たちが最後だったらしく曲が流れ始めた。

ワルツとか踊らされるのかなぁって思ってたけど、

B系の曲だったからよかったぁ。

でも、たまに聖の手を握ってクルクル回ったりした。

「聖。」

「ん?」

「楽しいねっ!!」

「そうだな。」

ニッコリと返してくれる聖に私はもうメロメロ。

絶対に好きにならないと思ってた人に、今はもう夢中。

恋って本当に不思議。

聖のおかげだよ。

星校に入れてよかった。

大満足なんだよ。

ありがとう。

感謝しきってもしきれないよ。

それから、何曲も踊って、後夜祭は無事に幕を閉じた。

でもね、聖との楽しい思い出が増えるたびに、

どんどん聖とのお別れの時間が進んでいることに、

私は気づかなかったの。
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