流れ星のカケラ【完】
「4つ目のカケラ?」
涙を拭って、そう呟いた。
私、神様に怒っているんだ。
こんなにも不公平な世界を作った神様に怒っているんだ。
じゃあ聖には?
私、聖には怒ってるのかな?
私と写真の女の子を重ねていたかもしれないということに関して…。
ううん。聖は悪くないんだよ。
私は、聖には怒ってないんだよ。
もし私にもそんな風な人が現れたら、聖みたいに重ねてしまう。
普通、利用されただけかもしれないって思って、
嫌いになってしまうかもしれない。
でも、私が聖を嫌いにならない…
ううん、嫌いに''なれない''理由は、聖に今まで色んなことを教えてもらったから。
聖のおかげで楽しく過ごせた自分がいるのだと。
聖のおかげで仲間が出来たのだと。
最高の経験をさせてくれた聖だからこそ、
嫌いになれないんだ。