野球部彼氏



宮永百合は固まった。
岡田からこんなこと言われるなんて思わなかったんだろう……



「岡田………先輩?」
「やめてくれ、もう……行って」



宮永百合は拳を強く握って、屋上から出ていった。



「…………岡田」
「お前強いな」


さっき叩いた頬をおさえている。

………赤い。


「ご、ごめん」


間に入ってくるなんて思ってなかった。



「………岡田、あのさ………」
「俺は何も聞いてないから」



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