野球部彼氏




「俺は、美紀チャンを守るよ…………お前はどうする?……あ、今お前は美紀チャンを守ってると思ってんのか」


坂場はまた、タバコに火をつけ、吸い岡田に煙を吐く。


「それは守ってない。逆に泣かすだけだ」


岡田は濡れた髪の毛をかきあげ、ため息をつく。


「………分かれよ、不器用男」
「うっさい………」
「お前は、正直になれ……………」


坂場は伝票を持ち、レジへと向かった。



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