野球部彼氏
私は岡田を優しくゆっくり離す。
少しでも岡田に触れたかった。
「………家まで送るよ」
「ありがとう」
家まで沈黙。
佐藤サンは私にはなれないや。
「……岡田、ありがと……じゃあね!」
「おうっ」
ガチャン―――
私はドアに寄っ掛かり、口を押さえた。
「っ………ぁ……んっ……」
岡田……岡田……
抱きしめてよ
もっと、もっと、強く
離さないで……
好きなの……
岡田が好きなの!!
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