【短編集】フルーツ★バスケット
やっぱり、あたし邪魔なんだね。
彼らに少しだけ近づけて、簡易的にメンバーにしてもらったけど……。
彼が怒るのも無理ないよね。
所詮、あたしは偶々一緒にいられる存在。
特別なスカウトを受けたわけでもなければ、
音楽技術が優れているわけでもないのも、事実だから。
……あ。
手に残された小さな紙袋が、虚しくなった。
折角、作ったのに。
……渡しそびれちゃった。
折角みんなと一緒に演奏出来ると思って楽しみにしていたのに。
一瞬の言動で、正直どうでもよくなってきちゃった、かな。