杏里詩集ー1ー
気付いて



好きなの。

気付いて。

時々胸が張り裂けそうになる。


あなたには大切な人がいるから、

あたしは一線を越えたりしないけれど。



ホントはね。

あなたの大きな背中に抱き着いてみたい。

あなたの大きな手にあたしのこの手を重ねてみたい。

そんなことばかり考えているんだよ。



そうだよ、あたし

バカで幼くて、生意気。

いいところなんて、ないに等しいんだよ。


だけど、

だからこそ。

あなたのために変わりたいと思うんだ。


気持ちが伝わらなくても

好きでいられることが幸せなの。


『気持ちが伝わることより、その人を想う事の方が大切。』

あなたなら、そういいそうだから。



好きで、どうしたらいいんだろう。

頭をぽんってされたら

そんな素敵な笑顔を向けられたら

優しい言葉をかけられたら

『気に入ってる』なんて笑顔で言われたら

あたし勘違いしちゃうよ。

本当はあなたの大切な人の話なんて聞きたくないけれど、

悩んで立ち止まったら、あたしを頼ってほしい。



自分の気持ちにもっと早く素直になればよかったよ。

もし、気づいていれば今、あなたの隣にいられたのかな?



あたしが悩んでいるときあなたは助けてくれたね。
すごく すごく 嬉しかった。

いっぱい いっぱい あなたの優しさもらったよ。


ありがとう。



でも、もっと好きになっちゃった。



ねぇ、どうしたらいい?


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