同じ空の下で
「まだしばらく安静にしといた方がいいから、横になっときなよ。そだ! 飲み物持ってきてあげるよ」
そう言って彼女がどこかへ行ってから、僕はゆっくりと部屋の中を見回してみた。どうやらここはどこの学校にもある、ありきたりな造りをしたありきたりな保健室だった。白く簡素なベットがふたつ並び、仕切りの向こう側にはグランドが見える。反対側には同じく簡素な机と棚があり、椅子があった。僕はベットに腰掛け、今どういう状況に自分が置かれているのかを考えようとしたけれど、やはり頭が痛むだけでうまく回りはしなかった。
さっきの彼女は保健室の先生だろうか。それにしてはラフな格好だったような……その時扉が開き、誰かが入って来た。飲み物を持って来てくれたのだろうか。だけど目の前に現れたのは彼女ではなく、ペンギンだった。
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