二藍蝶
そう言って、私だけに
向けられた、その微笑に
私の胸もドキドキで
いっぱいになる。

「ところで、お前の家
 この辺?」

「いえっ、学校が
 この近くなので
 ここにもよく
 ヒロと一緒に・・・」

貴方は、煙草を
取り出して銜える。

「ああ、アイツ
 お前ら、仲いいの?」

「はい、とっても
 ・・・」

そこへ、店員が頼んだ
飲み物を持って現われた。

「アイツから聞いただろ
 俺とのこと?」

答えに困る、私を
よそに貴方は、店員に
訊ねる。
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