二藍蝶
遠い昔、ある日の夕方。

キッチンで料理をしている母の
傍に纏わりつく、妹達。

『ママ、ハナちゃんがね・・』

『ちがうよ、ママ・・・』

母の両腕は今、詰まらない事が
原因で喧嘩をしている妹達の手
で塞がっている。

二人を宥めながら母は
優しく微笑みかける。

それはいつも、日常的に
行われている事のようで
母が二人の頭を優しく撫でると
妹達は、お互いに謝り合い
微笑み合う。

私は、見つめる・・・

そんな私の姿を見つめる芳野

『アイ、おいで』
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