二藍蝶

心が痛い†浬

俺が消えたら

俺が死んだら

お前は・・・?

真夜中に消えたのは、藍。

目を覚ました俺だけが
ベッドに一人、横たわる。

「藍?」

慌てて上体を起こした俺は
藍の姿を探した。

真っ暗な部屋・・・

少しだけ開かれたドア。

不安な想いが駆け巡る。

お前を失えば

俺は・・・

開かれたドアの方から
咳払いがひとつ聞こえた。

「カイリ、起きてたの?」
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