二藍蝶
浬の表情がどんどん
険しくなる。

「長引いても
 例え、多くの血が流れたと
 しても、入江組は絶対に
 奴らには潰させない
 
 遣るだけの事は、全て
 遣ってやる

 俺の、この命に代えても」

「ああ、そうだな」

「ルイ、明日の朝
 執行部の連中を集めてくれ
  
 神前組との戦争が近く
 始まることを俺の口から
 皆に伝えたい」

「お前がそう言うだろうと
 思って、ここへ来る前に
 皆には連絡しておいた」

「そうか・・・」

「カイリ
 
 私、ちょっと・・・」

「ああ」

私は席を立ち、お化粧室へ
向かう。
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