二藍蝶
浬との別れが辛くて

悲しくて悲しくて堪らない。

子供のように泣き声をあげて
私は、茉優に抱きついた。

「アイ、どうしたの?」

室内、ソファーに座って
話す二人。

茉優に話を聞いてもらい
私の心は落ち着いていく。

別れは、どうしようもない
受け入れなければならない
事実。

茉優は、暗い表情で私に言う

「アイ、ごめん・・・
 
 もしかしたら、カイリが
 アイとの別れを決意したのは
 私のせいかもしれない

 今朝、私が貴女が仕事に
 出てこない事を

 カイリに・・・」

「ううん・・・」

藍は、顔を左右に振った。

「ヒロのせいじゃないよ
 別れた原因は、仕事のこと
 だけじゃないの

 私が・・・
 
 弱いから・・・

 カイリは、私の事
 要らないんだって」
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