鶏冠頭の不良

「そりゃそうや」

じゃあ、それを先に言え!!

まわりくどいな!!

「だってお前
道端に落ってたバナナの皮を踏んで、転けて頭うって、
その年の夏休みの記憶なくしたんやから」

「えぇ!?」

そんな事があったん!?

全然知らねぇ!!

当たり前か…

記憶ないねんし…

でも、そんな事があったなんて…

「知らんかった…」

「ブハハハ!!
当たり前やろ
だから、響が高校入って家に来たとき、何で裕芽が響の事知らんのか聞いてきよったんやで??」

マジで!?

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