鶏冠頭の不良
「――お疲れ様でした」
今日は店長の用事か何かで、いつもの閉店時間より二時間早くバイトは終わった
店長と久遠さんに挨拶をして、まだ少し暗い夜道を歩く
あれから鶏冠頭はすぐ店内に顔を出した
傷だらけの姿を見ても店長も久遠さんも何も突っ込まなかった
うちもそんな不良世界に首を突っ込みたくないため、あれから何も聞かなかった
多分、聞いても鶏冠頭の事やから言わんと思うし…
でも、あの時、頻りに爽やか少年との期限付きの付き合いについて、聞いてきたんに疑問を抱いた