Everlastingly Love





レイリーゼ城に到着して一日目なのだが挙式は二日後だ。


何故、そんなに早いのかと言うとジェイドの衣装やその他諸々の準備は既に出来ており、アリアの衣装が出来るのを待つのみだ。

レイリーゼ王家が委託する仕立屋と衣装屋がフローランを出た頃にアリアの採寸を済ませ、彼女のイメージや王家のしきたりに合わせたドレスが作られている。挙式の準備は着々と進んでいた。







城に来てアリアはもう一つ違和感を感じた。

ジェイドの妻達がいないのである。




ジェイドに聞くのは躊躇われたのでカイルに聞いてみた。







「アリア様が夫人達と会う事はない。ここにはいないからな」

「どういうことですの?」

「レイリーゼ城は大きく分けて三つの塔で出来てる。今俺達のいる第一塔、第二塔には使用人がそして一番離れた第三塔に夫人達がいる。夫人達が第一塔に足を踏み入れる事は許されていない。ちなみに重臣達は城の近くに家を構えてるし、騎士には宿舎があるしな」

「あの……私はここにいても良いのですか?」

「アリア様は特別だ。現に部屋はジェイドの隣だろ?」




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