Everlastingly Love

episode4 愛されて、悲しくて……






挙式も国民への披露も終わり、ようやく一息つけた。






私はジェイド様の妻になったのね。
レイリーゼ国民の皆様の前で私は王妃らしく出来ていたのかしら?
ジェイド様の妻になる事を決めてフローランを出て二十日程になるかしらね……こんな事になるのだなんて想像も出来なかったわ。
王家に生まれたからには政略結婚もあるのだろうと思ってはいたけれど、お父様もお母様も愛する男性と一緒になりなさいと言って下さっていたから……
それにジェイド様は私を愛してはいらっしゃらない。



私が“生きた宝石”なのだから……



自分が生きた宝石などと言われているのだなんて知らなかったわ………


女性として生まれ、容姿を美しいと褒められるのは両親、ご先祖様からの最高の贈り物。そう教えて下さったのは家庭教師の先生だった。


先生の言う事は正しいのかもしれない。けれど私は……それを悲しいと思ってしまうの。誰も私の心を見ようとはしてくれないような、そのような気がして仕方がないのよ。



ジェイド様を愛する努力をしようと決めたけれど、とても、とても不安なの…………




矛盾しているかもしれない。でもね、誰にも心配をかけたくはないわ……



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